オッチョコチョイのチョイ
今朝、掃除をしていて、思わず消火器を蹴っ飛ばしそうになりドキッとした。別にこんな事は、冷や汗タラ~になるような事でも何でもないんだけど、消火器には数ある人生の汚点の中でもイチニを争う苦い記憶があるのだ。
よく知らない人には沈着冷静と思われているらしいこの私、実はとんでもないオッチョコチョイなのである。オッチョコチョイなんて今時死語に等しいのだけど、多分これが一番的確な言葉だろうな。
その昔、会社のお茶当番で片付けのために給湯室へ行き、洗い物をするために食器かごの蓋を取ってちょっとした隙間に立てかけた。ところがその置いた場所が悪かった。何の前触れもなく突然その蓋がズリ落ちて、そのまま下に置かれていた消火器を直撃した。これがまた何かの仕掛けみたいに、実に上手い具合に消火器の安全ピンをヒットしましてな、安全ピンが外れてしもうたのである。あちゃ~~と思う間もなく、消火剤が吹き出して来て、きゃ~どうしよう~と消火器を持ってオタオタその辺を走り回ったところで、一度吹き出した消火剤を止める事など出来ぬ相談。たちまちあたり一面にピンクの霧がモクモクと立ち込めてしまったのである。給湯室から廊下、階段に至るまで、すべて真っピンク、私の頭の中は真っ白。
やがて事務所の中の同僚達が異変に気付き、皆ドアの近くに集まって来た。当時、中途採用組かつ組織改編で他の営業所から異動して来た私は、支店内ではまだまだ猫を被っていたから、それこそ真面目で沈着冷静(どこがじゃ!!)と思われていた筈なのに…。皆の方を見なくても、鋭く冷たい視線と『何やってんの?バッカじゃない?』ビームが、剣山を突き立てられたかの如く背中にビシバシ突き刺さるのを感じていた。するとガラス越しにこちらを見ていた一人の同僚が、『わぁ~、舞台装置みた~い♪キレイ~』と歓声を上げたのである。もう、穴があったら入りたいどころか、そのまま突き抜けて地球の裏側にトンズラしたい気分だったよ。
あたり一面に積もったピンクの塵を拭い取るのは容易ではなく、泣きたくなりましたよ
もちろん昼休みを返上して片付けましたとも
。幸い上司や営業マンの大半は出払っていたし、人の入れ替わりも多いから、会社で消火剤を巻き散らした輩として末代まで語り継がれる事はないだろうけど。
それから、同僚達の私を見る目が変わったのは言うまでもない。ま、それに乗じてこっちも、これからは暴れてやるぞ~
とばかりに一気に化け猫の着ぐるみを脱いじゃったんだけどね![]()
皆さん、くれぐれも消火器の置き場所には気をつけましょう。人生が変わる事にもなりかねません![]()






