37歳に、挑戦
『37歳の挑戦』の筈だった。それが、いつの間にか『37歳に、挑戦』になっていた。12年振りに現役選手としてコートに帰って来たクルム伊達公子選手は、他の選手の想像以上に強かったに違いない。元世界ランク4位とは言え、そこには11年のブランクと加齢による体力の衰えという現実がある筈だ。パワーテニス全盛の昨今は、そのスピードに体が反応出来るかどうかというのも大きなポイントだったと思う。さすがに全盛期のプレーを望むのは酷というものだが、今回は随所に体に記憶されている技が光っていた様に思う。
もしかしたら、このまま優勝しちゃうかも…と誰もが思ったに違いない。残念ながら、シングルスでは逆転負けを期してしまったものの、続いて行われたダブルスでは見事優勝。シングルスは、ワイルドカードで予選からの出場だったため、大会初日からの連戦であったのに加えて、本戦ではダブルスとの掛け持ちで、12年振りに現役復帰した選手にとっては、とんでもなくタフだった筈だ。それでこの結果を残してしまうなんて凄過ぎる。その上、現役時代にはあまり見られなかった笑顔がこぼれ落ちそうで、心から楽しんでテニスをしているというのが伝わって来るから、観戦する側も十分ゲームを堪能する事が出来た筈。
予選の一回戦と二回戦で対戦した選手は、当初、もしかしたら勝てるかもしれないと思ったらしい。それなのに、何故自分達は勝つ事が出来なかったのか、十分に学ぶところがあったに違いない。今回の大会に出場した選手達は、雲の上の存在の人が突然雲から降りて来たと言っていたそうだ。その雲の上の人が、差し延べた手をガッチリ掴んで、是非とも一緒に高みに上がって行ってほしいもんでんな~。
このまま行くと、もしかして全日本選手権で優勝というのも十分あり得るでない
もちろんそれはとても楽しみなんだけれど、他の選手にも、現役復帰した伊達さんの意を汲んで、易々とそれを許さないぐらいに頑張ってほしいものでんな~。





